日本代表(VSアメリカ代表)

今日はサンフランシスコの野球場で行われた日本代表のアメリカ戦と、ベガルタの練習試合、宮崎産業経営大学戦が行われました。

今回は日本代表の試合について。システムは3−6−1でトップ下に小野(浦和)、小笠原(鹿島)、1トップに久保(横FM)という初の布陣で臨みました。
前半開始10分までは日本ペースでしたが、それ以降は完全なアメリカペース。24分には直前のセットプレイの後ものこっていたCBポープ、39分にはデンプシーにどちらも見事なパス回しで崩され決められ0−2。前半はこの2点しか決められなかったが、何度もアメリカの決定機があり、全て川口がファインセーブで防いだ。
後半はじめから佐藤寿人(広島)と巻(千葉)のFW2人を投入してシステムを3−6−1から3−5−2にかえて反撃を狙ったが、5分に右コーナーキックからトウェルマンに決められ0−3。10分には阿部(千葉)と長谷部(浦和)の二人を投入して、両サイド加地(G大阪)、三都主(浦和)をサイドバックに下げてシステムを4−4−2に変更した。
このころから前半とばしていたアメリカが疲れてきたこともあり、流れは日本に傾いてきた。前線からのプレスが効いてきてボールを奪えるようになってた。ついに15分には右サイドをオーバーラップしてきた加地のクロスに寿人がニアに走り込みディフェンダー2人を引き付け、マークが甘くなった巻がヘッドで押し込み1−3。このまま勢いで点が取れれば楽だったのかもしれないが、その後しばらくパスは繋がるがシュートまで持ち込めず時間が過ぎていった。そんなロスタイム小笠原の右コーナーキックに中沢がニアで合わせて2−3。しかし反撃もここまで。負けはしたがそこまで後味の悪いゲームではなかった。その理由は野球場での試合ということで証明の位置が低くゴールキックアーリークロスが見えにくかったり、10日前に張り替えた芝がゆるかったり、ボールがアメリカ仕様のもので慣れないなど理由はたくさんある。アメリカは実はFIFAランキング7位と上位。そんなチーム相手に健闘したといってもいいかもしれない。しかし4ヶ月後にはワールドカップも控えているわけだしどんな相手でも勝たなければならない。
見たところでアメリカはフィジカルが強く一人ひとりの運動量が豊富で(特に前半)献身的なイメージだった。そういう意味では日本がワールドカップ第2戦であたるクロアチアに似ているのかなと思った。でもキックの精度やテクニックは日本ほうが上に感じた。
個人的にこの試合では元仙台の佐藤寿人の代表デビューが喜ばしかった。得点こそなかったものの前線からの守備や飛び出しなど積極的な姿勢がよかった。三都主とのワンツーで崩した場面もあった。周りの選手がもっと寿人のことを理解して連携が深まればもっともっと伸びる、活躍する逸材だと思う。